今朝の新聞に「神奈川の野生カエル(ウシガエル)4匹にツボカビが発見された」との、小さな記事があった。実にショック。日本の生態系は、近い将来大きな変化を受けることになるのだろう。むろん、その変化は現在の生態系のバランスの中で生きている動植物にとって、悪い変化であることはいうまでもない。
また、宮城の名産である"海のパイナップル「ホヤ」"にも奇病が出ているらしい。「ほにゃほにゃ病」とも呼ばれている病気で、なんだか可愛い名前だけど、症状は実に恐ろしい。正式には「被嚢軟化症」といい、殻が軟化し破裂してしまうそうだ。
私はホヤがかなり好き。ホヤは名産地の宮城でも好き嫌いが分かれる味。私はキュウリと共に酢の物にしたものや、シソを香り付けにして塩着けにしたものがお好み。苦味と甘味がくせになる味。…とはいえ、好きな味だから、ほにゃほにゃ病が困る、というだけではない。
ホヤというのは、私達ヒトを含む脊椎動物の大祖先の親戚だ。脊椎動物の大祖先は
ナメクジウオかホヤだろう、と推測されている。ナメクジウオもホヤも、背骨はないけれど脊索(せきさく)というやわらかな棒を持っているそうで、だから、彼らと私たち脊椎動物は、同じ「脊索動物門」として生物学では括られる、同じ仲間。
遺伝子の解読を元にした最新の研究では、脊椎動物の祖先はナメクジウオだ、ということになっているそうだけど、私は子供の時、ホヤが祖先だとどこかで聞いて、すごく感銘を受けた。
なるほど、口があってお尻があって真ん中が空洞であるというのは人間も同じだ。私たち脊椎動物には背骨があるが、背骨が出来る前は、ホヤみたいに全身やわらかかったんだろうなぁと、子供の私は想像した。高度な脳を持った人間も、元をただせば口とお尻の筒で、その両穴を海水が流れこみ、フワフワと揺れていただけなんだなぁと思い、可笑しいような、力の抜けるような納得感を得たのだった。
無脊椎の棘皮動物ナマコも口とお尻だけの筒みたいな生物だけど、ナマコをぎゅっと掴むと、ナマコは防御反応を示していったん、固くなりその後「こりゃもうダメだ」と観念すると、とろけて身体が流れてしまうのをテレビで見て、仰天したことがある。
ホヤのほにゃほにゃ病を聞いて、私はとろけるナマコを思いだした。まだ原因追及中とのことだけれど、とろけて破裂するほどの脅威が、ホヤを襲っているのは確かだろう。
高度な脳を持っている「生ける筒」仲間の人間は、その脳機能を駆使して、何かしないといけないんだろうと思う。とろけてしまう前に。
WWFサイトがツボカビに関する分かりやすいQ&Aを
こちらに載せています。
中日新聞の6月11日夕刊の
ツボカビに関する記事私が以前ツボカビについて書いたエントリー
■カエルの危機■ツボカビ症ミウラケンジュさんも
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